監督: 篠原哲雄
原作: 藤沢周平
脚本: 飯田健三郎、長谷川康夫
撮影: 喜久村徳章
音楽: 四家卯大
キャスト: 田中麗奈、東山紀之、篠田三郎、檀ふみ、北条隆博、南沢奈央、富司純子、高橋長英、永島瑛子、村井国夫、他
ストーリー:
時は江戸後期、野江(田中麗奈)は嫁ぎ先の家でうまくいかず悩んでいた。
ある日、野江は道に咲く山桜に目を奪われた。そお見事な枝ぶりに、少し家へ持ち帰ろうと手を伸ばすが、いまひとつのところで枝に手が届かない。
すると、そこへある武士が手を貸してくれる。その武士は手塚弥一郎(東山紀之)と名乗り、野江を気遣うように声をかけ去って行った。
一言二言交わしただけだったが、野江は弥一郎のまっすぐな瞳にひかれる。
聞けば弥一郎は野江が嫁ぐ前に縁談の話があった人物でだった。しかし、父を早くに亡くした弥一郎は母と二人暮らしで、娘に苦労をかけまいと野江の両親は弥一郎の申し出を断っていた。
それからしばらくして、藩の悪政により民は貧困に窮し、それにより私腹を肥やす藩の重臣を弥一郎は切り捨ててしまう。そしてその足で自首をして御沙汰を待っているという。
切られた藩の重臣に取り入っていた野江の夫は、弥一郎を愚直であると罵る。野江は、夫のその醜さに耐えきれず実家に戻ってきてしまう。
それからは、弥一郎の無事を祈り暮すようになり、その一念に生きる姿は以前より幸せそうであった。
勝手に評価:
藤沢周平の短編小説をもとに映画化された作品です。期待をして見たのですが、それを裏切らないとても良い映画でした。
自分の生きる道を信じる手塚、ひとりの人を一途に思う野江、この二人の力強い姿が冒頭に映される一本の山桜の木に重なって見えます。
見る前は配役が手塚、野江ともに、いま一つ合っていないのではないかとも思いましたが、見ているうちに慣れていき、そのうちに全く気にならなくなっていました。
もともと短編小説であるということもあってか、あっという間に終わってしまいます。ちょっと物足りないかと思えるほどですが、それに反してとても印象に残る映画だと思います。
とても素朴でまっすぐな映画です。
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